理念・ご挨拶

私たち神戸保育会は、1906年(明治39年)11月1日、日露戦争の記念事業として戦争犠牲者の遺家族を救援する目的でその家族、並びに労働者家庭の子どもを保育する保育施設4か所をもって発足しました。
当初の名称は、戦役紀念保育会と称し、その代表者には歴代神戸市長がなりました。
開設時4保育園は、お寺や神社の一部を借りて保育をしていました。神戸保育園の前身である薬仙寺保育所は、兵庫区南逆瀬から長田区水笠通3丁目に移転し、水笠保育所と改称しました。昭和17年第二次世界大戦が激しくなると、神戸市の財政は危機に瀕し事業の存続が危ぶまれたとき岡崎忠雄がこの事業を引き継ぎました。昭和20年戦災により、施設が3か所焼失し、神戸保育園だけが残りました。
平成、令和の時代のニーズにこたえ、現在では、神戸市内と世田谷区に保育拠点を持つこととなりました。
地域の人々の福祉のため、この事業にたずさわってきた諸先輩方の心を心として、保育事業の発展と児童福祉に寄与していく所存です。

理事長 土井 正孝

理念

  • 家庭を忘れ、親を除外して児童の問題は解決できない。
    子と親とともに受容し、家庭に及ぼすことこそ児童愛護である。
  • 児童は1個の人格として厳然たる姿をもつものである。
  • 児童は「国の児童」「社会の児童」である。
    よって、児童を健全に保育することは社会の義務である。
  • 児童の幸福は家庭の中心に行わなければならない。
    家庭が団結し親子が離散しないよう家庭生活の改善向上を図ること。

保育基本目標

基本目標には、創立者の言葉が掲げられています。

  • 家庭的な雰囲気のなかで、心も身体も健康な子どもを育てよう
  • やさしい心を持ち、友だちと力をあわせることができる子どもを育てよう
  • 良いこと、わるいことを判断し、物事をしっかり考えられる子どもを育てよう